・広島県の耐震再調査を踏まえた検討が行われます
再調査の結果、1 棟の耐震化費用を前回調査の約 2 分の 1 に圧縮できることが判明しました。耐震性の有無と内部の活用案に応じた 4 パターンの概算工事費を出します。
耐震改修して 1 階の一部を会議室として活用するケースは 13 億 2 千万円、1 階を博物館、2 階・3 階を会議室などに全面活用するケースは 17 億7千万円と算出。
この結果を受けて県の有識者会議で方向性を定め、県議会などで議論し、最終的に県は国と広島市の 3 者で協議して決定する予定となりました。

・市民団体の保存活用の動き
「Hihukusyo ラジオ」は月 2 回のペースで被服支廠の歴史やゆかりのある人たちを紹介し、昨年末で第 13 回を配信済み。地道に被服支廠への関心を広げています。
「旧被服支廠の保全を願う会」は写真展「旧被服支廠の記憶」を昨年 12 月に開催しました。コロナ禍のなか約 300 名が来場し、保存の機運を高める狙いを果たしました。
「被服廠の話を聞き隊」は地元住民を対象に「次世代に語り継ぐ―被服廠の昔と今」を昨年 11 月に開催しました。地元学校の先生にも参加を呼びかけ、まず先生に理解してもらい、生徒への波及効果を目的とします。

まちづくりひろしま第51号 (令和3年1月15日)