2019 年 11 月 29 日、イノベーション・ハブ・ひろしま Camps(以下、Camps)で毎月行われるイ ベント、Meet Up の一貫として、『Meet Up Camps【つまみは広島!国境を超えるアイデアソン・ バー/Hiroshima Improvement Forum WITH BEER】』(主催:広島県イノベーション・ハブひろし ま Camps、後援・協賛:サントリー株式会社)が開催されました。HACK は、主催者側として関わり、参加人数は Camps のイベントで最大の参加人数(イベント開始時点で 50 名以 上)となりました。

以前行った World Cafe 風グループ討議のコーヒーを、 ビールに持ちかえたようなゆるくフリーな感じのもの。ただし、参加者には広島 在住の外国人やイベント開催直前に、周辺でチラシを配布し興味 を持ってくれた人(外国人も含む)もいて、いい意味で多様な人 が集まりました。

今回はひろしまについて「平和都市」「ワークライフバランス」 「旅行」「交通」「パブリックスペース」の 5 つのテーマで話し合 い、テーマごとにテーブルを分け、参加者自らが興味あるところに参加してもらいました。

平和都市について(テーブルホスト:片島蘭)

平和という言葉は、教育・経済・環境・防災など 1 人 1 人イメージが異なっており、まずは自分の身近な幸せから考え、他者の幸せと繋がることが大事。

ワークライフバランスについて(テーブルホスト:石原悠一)

ワークライフバランス、人生の楽しみ方は、その土地の自然環境や文化で違う。欧米の真似
をするのではなく、海外のいろいろな取り組みを取り入れながら、日本に合ったものにしていきたい。

旅行について(テーブルホスト:高橋幸子)

旅と食についての話題が中心となった。旅の目的として広島にあるべきものは、この「イベントのような交流」という意見が出された。平和都市として目標としたい在り方の一つだ。

交通について(テーブルホスト:桧山渉)

住民をつなげる道路は、実質的な都市の最小単位でもある。身近な名前のない道路に「自分
たちで名前を付けたい」という声が出れば、それも立派なまちづくりのスタートなのかもし
れない。

パブリックスペースについて(テーブルホスト:松波静香)

ひろしまのパブリックスペースの事例を紹介したが、思いのほか知っている人が少なかったのが驚きであった。

今回は参加人数も多く、言葉の問題もあり、時間的に意見をまとめて、それに対してアイデアを考えて話す、というような流れではなく、ひたすら話し続ける内容であったが、参加者の方は、気持ちよく話していただけたような印象を受けた。

HACK のキックオフイベントとしては、まずまずの成功といえるだろう。しかし、課題もある。 特に、活動をどうマネジメントしていくかは大きな課題である。今回は Camps 等の協力でイベ ントを行うことができたが、HACK 単体で実施するときにどうするか。そして、何よりもまずま ちを知り、想いや智を分かち合うことができる、“おもしろい”内容をどう提供できるか。今回 も、おもしろそうなイベントだったから参加してみようと思った、という方が多くいた。やは り、‟おもしろさ”は重要なキーワードである。

いろいろと課題はあるが、HACK の方針にあるように、めげない、しなやかな心をもって、次 回の活動に向けて考えていきたいと思う。